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Muscat

●性別、世代問わず楽しめるお店

アバッセたかたの1本北側にある鉤型道路を進むと、ピンク色のネオンが目に入る。こちらのお店「Muscat」は、20代の若者や女性が訪れることも多く、いわゆるスナックとは異なる雰囲気を醸し出している。
「地元の人はもちろん、旅行で初めて陸前高田に来た人にも気軽に楽しんでもらえるよう“この辺には無い感じのお店”を目指したい」と屈託のない笑顔で語ってくれたのはママの鈴木美佳さん。店内はママのテーマカラー一色で最初は少し驚くかもしれないが、お酒を嗜んでいるうちにどこかしっくり馴染んでくる。

●母から継いで、今度は自分の番

実は鈴木さん、まだ30代という若さながらこの業界をすでに20年弱も経験しているベテランだ。物心ついた頃には母が創業したお店「マスカット」を手伝うことが日常だったのだそう。大人になってから仙台で5年の経験を積み、Uターンした後に震災に遭遇。仮設商店街での営業をスタートさせるタイミングでお店を継ぎ、名前も英語表記に変えた。その理由を聞くと「だってカッコいいから」と一言。自分の世界観がハッキリしているからこそ、その琴線に触れる人が自然と集うのかもしれない。

●お客様がいる限り常に全力で!

隅々まで清潔に保たれた店内は女性1人で訪れても安心感があるし、毎日手作りしているお通しがどこかホッとさせてくれる。どうすればお客様がリラックスして楽しんでくれるかを常に考え、実践しているママの心意気は、一度お店を訪れれば伝わってくるに違いない。
ちなみに日曜と月曜が定休日だが、予約すれば開けてくれることもあるので、ぜひ相談してみて欲しい。

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