絵本「アロウハ~中吉丸漂流記~」
2019.1.22
陸前高田市と米国・クレセントシティー市のように、
船がつないだ絆のもう一つのストーリーがあります。
陸前高田市と東京都小笠原村です。
江戸時代、陸前高田の小友浦に中吉丸という海産物を運ぶ船がありました。6人の船乗りを乗せて出港したその船は嵐により難破、漂着した島が現在の小笠原諸島の父島でした。当時父島に暮らしていたのは欧米系原住民。言葉の通じない中吉丸の船員たちを数か月にわたって手厚く介抱し、日本へ無事に帰れるよう協力してくれました。鎖国時代に異国に助けられた事実は長らく秘密にされており、この絆のストーリーが明らかになったのは中吉丸が漂流してから120年以上たった昭和43年。そこから始まった両地域の子孫の交流は現在も続いています。
その絆の物語が、小笠原村の有志によって「アロウハ~中吉丸漂流記~」という絵本になり、市内の小学校にプレゼントしていただきました。
同絵本は観光案内所でもご覧いただけます。