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海と山の湯めぐり

東北地方は雪国というイメージですが、冬の陸前高田市は降雪量も少なく、雪かきをすることはほとんどありません。
日中は暖かい陽気のことが多いです・・・が、やはり朝晩は冷え込みます。
今回は、冬景色を楽しみつつ、心身ともにあたたまることができる海と山の入浴施設をご紹介します。

目 次(あなたならどっちへ行く?)

絶景を楽しめる海の湯|黒崎仙峡温泉

太平洋の雄大な景色を望む黒崎仙峡温泉。広田半島の東端、黒崎仙峡近くの国立公園内にあります。
駐車場に車を停め、エンジンを切ってみると、ごうごうとまるで雷のような音が聞こえます。それは荒波がリアス式海岸に打ちつける音で、温泉のすぐそばから徒歩5分程度、看板を頼りに展望台まで行くと海を一望することができます。温泉に入る前後に散策してみるのもオススメです。

温泉の建物へ向かうべく坂を上っていくと、脇にある植木に目が留まります。もしくは、植木と目が合います。
これをはじめに作ったのは運転手さんで、今ではスタッフさんがみんなで協力して手入れをしているそうです。それぞれ大きさや目の色が違うので、お気に入りの一本を探してみるのも面白いかもしれません。

正面入り口から中へ入ると、まずその絶景が目に飛び込んで来ます。外にテラス席が用意されているので、天気のいいときは外に出てゆっくり海を眺めることができます。これからの時期は、午後のほうが海が綺麗に見えるそうです。
浴室は、男湯と女湯それぞれの景色の違いを楽しめるよう、一週間ごとに入れ替えているそうですので、何度か訪れる楽しみがありますね。

黒崎仙峡温泉は景色が一番のごちそう!・・・と言いたいところですが、『食堂さんきょう』では地元の食材を使った美味しい料理を食べることができます。
冬のおすすめは鍋焼きうどん。カウンターで受け取るときにはぐつぐつと煮えたぎっており、食べると身体が温まること間違いなしの一品です。
また、冬季限定のアワビ定食もあります。近年不漁が続いているそうですので、入荷しているときに出会えたら是非注文してみてください。

売店で出会った不思議なもの。受付のスタッフさんに「あの紅白の棒状のものは何でしょうか?」と尋ねると、教えてくださいました。『鈴の緒』というもので、この地域ではこれに鈴を付け、神棚の下に吊るして拝むのに使うんだそうです。
売店での売れ筋はやはり海藻類。内陸からのお客様には人気で、中にはまとめ買いする方もいらっしゃるとか。

元旦には、こんなに素晴らしい景色を見ることができるそうです。
施設内に入った瞬間から、浴室内、食堂などあらゆるところから海を望むことができる黒崎仙峡温泉。是非一度足を運んで、その景色を実際に見てみてはいかがでしょうか。

施設情報

施設名
黒崎仙峡温泉
営業時間
温泉:10:00~20:00(最終受付19:30)
食堂:10:30~20:00(ラストオーダー19:00。平日の14:00~16:00は閉めています)
定休日
水曜日(祝日の場合は営業)
住所
陸前高田市広田町字黒崎9番地41
電話
0192-57-1126
SNS
https://www.facebook.com/profile.php?id=100027966146631

秘湯として愛される山の湯|玉乃湯

玉乃湯は玉山金山から湧き出る鉱泉を使用しており、『陸前高田の秘湯』として地元の方や登山客に広く愛されています。日帰り入浴はもちろん、宿泊も可能です。
国道から山道へ入っていくと、道中には四季折々の自然の風景が広がっています。
約1kmごとに立っている玉乃湯の様々な色やフォントの看板を頼りに進んでいくのもまた楽しみのひとつです。

玉乃湯を訪れる際、まず目に飛び込んでくるのが金売吉次さん(と牛)の像。
この方は、玉山金山をはじめとする東北の金山で採れた金を京へ売り歩いていた伝説の人物です。
吉次さんと一緒に写真を撮ると金運がアップする(?)ということで、観光客に人気のスポットとなっています(取材時は紅葉が綺麗でした)。

そして玉乃湯といえばこの金山丼。竹駒のお米、矢作のいわひめサーモン、八木澤商店の醤油など、地元産の食材が盛りだくさんの丼です。
その他にも、地魚を使った漬け丼や定食などをいただくことができます。
宿泊のお客様用の食事は、事前に予約しておくと、例えば『コースの中にこれとこれを入れて欲しい』や『おまかせで!』というリクエストにも応えてくれます(コースは2200円から)。

お風呂あがりに冷たいものはいかがでしょうか?ひとつは飲み物、もうひとつは食べ物です。
(※早々にネタバレしますと、左がコーヒーゼリーソフト。右がクリームソーダです)

施設情報

施設名
玉乃湯
営業時間
温泉:10:00~19:00(20:00閉館)
定休日
火曜日
住所
陸前高田市竹駒町字上壷104-8
電話
0192-55-6866
SNS
https://www.facebook.com/tamanoyu.rikuzentakata

この時期は、うっすらと雪化粧をした氷上山など、冬ならではの風景を楽しみながら観光される方や、みちのく潮風トレイルを歩くハイカーさんもいらっしゃいます。
冬の観光を楽しんだ後は、温泉に浸かってゆっくりと過ごすのはいかがでしょうか?

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