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陸前高田の山、川、海と生産者が育む、おススメ食材を一部ご紹介します。
岩手県の東南端に位置する陸前高田市は、「岩手の湘南」と言われるほど、東北の中でも雪が少なく気候が温暖な地域です。世界三大漁場・三陸海岸の一角をなす深く入り組んだ広田湾を有し、その広田湾に山のミネラルを運ぶ気仙川は全国から太公望が集まる川釣りの聖地でもあります。そのような風土によって古くから、海では養殖業が、陸地では果樹栽培が盛んで、ゆずやお茶などの北限の生育地としても知られています。

たかたのゆめ

たかたのゆめ

東日本大震災の復興支援の一環として、JT(日本たばこ産業株式会社)から寄贈されたオリジナルブランド米で、陸前高田市のみで作付けされています。東北の気候に適しており、病気にも強く、低農薬での栽培が可能な品種です。さっぱりとした甘みともっちりとした食感が特長で、冷めてもおいしいことからおにぎりやお弁当に適していると評判のお米です。
旬の時期:10月~12月頃

米崎りんご

米崎りんご

海岸エリアに位置する陸前高田市米崎町を中心に生産されるりんごです。海を臨むりんご畑は全国でも珍しく、その美しい風景は陸前高田の自慢でもあります。温暖で霜が降りるのが遅いため、樹上で完熟を迎えることができる米崎りんごは、ジュースのような果汁の多さと、濃厚な味が特長です。8月下旬から冬にかけての収穫期には、各月ごとに様々な品種の味を楽しめるのも魅力です。
旬の時期:8月下旬~12月頃

北限のゆず

北限のゆず

“岩手の湘南”といわれるほど東北の中でも気候が温暖な陸前高田市では、200年以上前から民家の庭先にゆずが生育していました。華やかな香りが特長のこのゆずは「北限のゆず」と名付けられ、多くの事業者がお菓子や飲料、調味料等に活用するなどブランド化を目指した取組みがされています。
旬の時期:11月~12月

三陸ジンジャー

三陸ジンジャー

陸前高田市米崎町の農家、菊池康智さんが生産する大振りでみずみずしい生姜です。農薬や化学肥料は使わずに醤油のもろみカスなどを肥料として再利用したり、生姜を1年中手軽に楽しめるよう粉末に加工するなど、環境や安全、健康に配慮する生産者としてのチャレンジも注目を集めています。
旬の時期:10月~11月

ピーカンナッツ

ピーカンナッツ

北米原産のクルミ科のナッツで、クルミに比べて渋みの少ない食味や、ナッツ類の中で最も高い抗酸化作用が特徴で、世界的に人気が高まっています。陸前高田市は、東京大学や製菓会社サロンドロワイヤルと連携し、ピーカンナッツの試験栽培や商品開発に取り組んでいます。近い将来、陸前高田の新たな特産品になっていくピーカンナッツを、ぜひ一度ご賞味ください。

牡蠣

牡蠣

世界三大漁場三陸海岸の一角をなす陸前高田市の広田湾は、親潮と黒潮が混ざり合う外湾と、清流気仙川が山のミネラルを注ぎ込む内湾を有する栄養豊富な漁場です。広田湾では昔からホタテやワカメなどの養殖業が盛んでその品質にも定評がありますが、中でも牡蠣は豊洲市場で最高値が付くほどの人気を誇る、陸前高田を代表する海の幸です。
旬の時期:10月~3月下旬

イシカゲ貝

イシカゲ貝

「幻の貝」と呼ばれるイシカゲ貝の養殖を全国で初めて事業化したのが陸前高田市です。きれいなクリーム色をしたイシカゲ貝の身は、歯ごたえが良く、甘みと旨みが非常に豊か。高級食材として重宝され、全国の料亭、割烹料理店、寿司店などで提供されています。タウリン、グリシン、アルギニンなどの栄養素を豊富に含んでいるのも特長です。
旬の時期:7月~10月上旬

ワカメ

ワカメ

肉厚で弾力のある歯ごたえと豊かな磯の香りを持つ陸前高田市広田湾産のわかめは、全国的にも評価の高い一級品です。旬の時期の生ワカメを湯通しし、塩漬けにした「塩蔵わかめ」で一年中どこでもその美味しさを楽しめますが、当地で是非味わっていただきたいのは三陸の冬の「早採りわかめ」です。「早採りわかめ」とは本格的な収穫期の前に間引きされるわかめの新芽のことで、早春の限られた期間にしか出回りません。みずみずしく柔らかい食感は一度食べたら忘れられない美味しさです。
旬の時期:2月上旬~4月下旬(早採りわかめは1月下旬から2月)

メカブ

メカブ

肉厚でしっかりした歯ごたえと栄養豊富なぬめりが特徴のメカブは、わかめの根元にあるひだ状の部位のことで、さっと湯通しすると鮮やかな緑色に変わります。大きめに刻んでしゃぶしゃぶにしたり、細かく刻んで温かいご飯にかけたり。春の訪れを知らせる三陸の味覚の一つです。
旬の時期:2月上旬~4月

ウニ

ウニ

夏が旬のウニは、採り過ぎを防いで海の幸を守るため、漁の期間に十数回ある「開口(かいこう)日」という限定された日と時間内でしか漁をすることができません。そのため、当地でも生ウニを味わえるのは開口日から数日のみで、その味覚は現地でも非常に稀少です。採れたての新鮮な生ウニは、甘く濃厚で全く臭みがなく、とろける食感は格別です。生ウニに出会えない日は、蒸したり、焼いたり、塩漬けにしたウニをご賞味ください。それぞれ違った味わいがあり、ウニの魅力を再確認できるでしょう。
旬の時期:6月~8月上旬

ホヤ

ホヤ

デコボコした形状から「海のパイナップル」と呼ばれることもあるホヤは、ウニと並んで三陸の夏を代表する海産物です。蒸したり、焼いたりして食べられることも多いですが、旬の時期に当地で味わうなら生の刺身がおすすめ。ホヤ独特の甘みと香りは日本酒とよく合います。劣化が早く風味が変わりやすいホヤを刺身で楽しめるのは当地ならではの贅沢です。
旬の時期:5月~8月上旬

アユ

アユ

住田町から陸前高田市を経由して広田湾にそそぐ気仙川は「アユの宝庫」として知られ、毎年7月のアユ釣り解禁日を皮切りに、多くの釣り愛好家が見られます。鮎の代表的な食べ方は、やはり塩焼き。一部の産直や居酒屋でしか食べられませんが、海の魚とは一味違う旬の味をぜひお楽しみください。
旬の時期:7月~8月

日本酒

日本酒

陸前高田の地酒といえば「雪っこ」でおなじみの酔仙酒造。凛とした辛口のラインナップが特長で、地元の海の幸と相性抜群です。東日本大震災に見舞われ壊滅的な被害を受けましたが、翌年3月に隣の大船渡市に新工場を再建、アイデンティティを陸前高田に残しながら「美酒伝承」を守り続けています。
<酔仙酒造ホームページ>
https://suisenshuzo.jp/

ワイン

ワインの名産地と比較して、夏は冷涼で冬は温暖、多雨多湿な三陸地域ですが、その風土ならではの味を追求したぶどう、そしてワイン造りが注目されています。陸前高田市で明治38年から創業する神田葡萄園のワイン「リアスワイン」は“海のワイン”と呼ばれ、地元の海の幸と相性抜群です。市内では新たなワイナリー誕生の動きもあり、ワイン産地としての今後の展開からますます目が離せません。
<神田葡萄園>
http://0192-55-2222.jp/

味噌・醤油

味噌・醤油

陸前高田市気仙町今泉地区は今泉という地名の通り、地下水がこんこんと湧き出る、豊かな水を誇る地域で、江戸時代から醸造業が盛んでした。
東日本大震災ですべての醸造工場が被災しましたが、並みならぬ努力と支援によって再建し、陸前高田の醸造文化を未来につなげています。
<八木澤商店>
https://www.yagisawa-s.co.jp/
<小島麹店>
https://www.ojimanomiso.com/
<ヤマニ醤油>
https://yamani-iwate.jp/

その他

その他

神田葡萄園のマスカットサイダー
昭和45年の製造開始以来変わらぬ味と製法で、長く、根強い人気を誇る地サイダー。爽やかなマスカットの香りと強めの炭酸がクセになります。

熊谷精肉店のくまがいホルモン
新鮮な豚ホルモンを店特製のたれに付け込んだ陸前高田のソウルフードです。野菜と一緒に炒めてよし、鍋にもよし、味付けいらずの優秀食材は市民の冷凍庫ストックに欠かせない存在。

陸前高田マイクロブルワリーのビール
2020年12月に岩手県沿岸初のクラフトビール醸造所が陸前高田市に誕生しました。りんごやいちごなど地域の食材を用いるのはもちろん、交流都市との友情までもビールで表現。小さなブルワリーの熱い挑戦が地域を元気にしています。

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