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高澤餅店

●地域の暮らしに溶け込んで

アバッセたかた北側の道路を2ブロック東に進むと、右手に見えてくる赤い暖簾のお店が「高澤餅店」だ。看板商品の大福餅はふっくら&もっちりとした食感で、昔から老若男女問わず親しまれてきた。主原料のお米は市内の小友町産、小豆は北海道産のものを使用しているこだわりの逸品。
また、お供え用の鏡餅やのし餅、おこわなどもあり、神事や催事など様々なシーンで地域の人が訪れている。

●習わしや生業と共に在る

陸前高田やその界隈でも、新築の上棟式や地域のお祭りなどで災厄を祓うために餅をまく風習があるが、近年は新型コロナウィルスの影響で下火になっており、お盆やお彼岸などの方が出番は多いとのこと。
わかめ収穫の最盛期を迎える春は、一服のお茶菓子としてお手伝いに来てくれる人に振る舞うために、買いに来る常連さんもいるのだとか。

●今までもそしてこれからも

現店主の高澤香さんは3代目で、高澤さんの祖母の代から半世紀以上にわたって続いてきた。震災後しばらくは仮設商店街で営業し、2019年に現在のお店をオープンさせた。
昔のように商店街でお店をはしごしながらの買い物はできなくなってしまったけれど、馴染みのお客様が定番の味を求めて訪れることも少なくない。
催事が多い時期は早めに売り切れることもあるので、あらかじめ予約しておくのがおすすめだ。

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