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気仙大工左官伝承館

陸前高田市の小友町の箱根山にある伝承施設。

この施設では、囲炉裏の温かみを感じながら、気仙大工に関することを学ぶことができ、お抹茶を楽しむことができます。

気仙大工左官伝承館は、気仙大工左官の優れた建築技法を後世に伝えるためにこの場所に建設されました。
建物は明治初期の気仙地方の民家を想定し、当時の建築様式により材料はすべて地元材である気仙杉などを使用しています。母屋は木造平屋茅葺で、大黒柱や丑もち梁は太い材料を使用、重厚な小屋組と広々とした間取りは往時の人々の生活を偲ばす造りとなっています。



 

気仙大工とは

陸前高田市小友町が発祥の地といわれる気仙地方の大工の集団です。
その足跡は江戸時代にまでさかのぼり、農民が生活を支えるために建設関係の仕事に従事し、次第に独自の技能集団が形成されました。家大工でありながら神社仏閣の建設も手がけ、さらには建具や彫刻までもこなす技量を持ち合わせ、全国的にもその技術力は高いと言われています。


 

おすすめの縁側セット

おいしいお団子と抹茶を堪能しながら、夏は縁側で冬は囲炉裏を囲みながらほっと一息。
まさに至福のひとときになること間違いなしです。お話のお願いすれば、管理人さんが囲炉裏端で気仙大工の歴史や技術、海や山とともにあった昔の暮らしぶりを、味わいのある気仙弁で語ってくれるのも一興です。


敷地内では、桜やベニヤマボウシ、アジサイなど、四季折々の花々や風景を楽しむことも。
また展示室では、さまざまな大工さんの道具や、木のおもちゃなどを見ることができ、となりには売店もあるのでお土産を購入することもできます。


 

3.11希望の灯り

1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災を機に神戸市につくられた「1.17希望の灯り」。2011年の東日本大震災で被災した方々のために同年12月に分灯され、この気仙大工左官伝承館の敷地内に設置されたガス灯です。
震災で失われた犠牲者の追悼と、復興への願いが込められています。


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気仙大工左官伝承館の施設案内はこちら
 

周辺情報

箱根山展望台・市民の森「わんぱく広場」(見学・遊ぶ) 車で約3分(市民の森は徒歩2分)
杉の家はこね(見学・体験施設) 車で約3分
箱根山テラス(宿泊・カフェ) 車で約3分
 

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建築めぐり(スタンプラリー)
 
 

平泉の中尊寺はこの金山の金を使って建てられたといわれています。玉山金山は規模も大きく、産金量も多く繁栄を極めた史実と伝説に彩られた気仙地方の代表的金山です。いくつも金を掘った抗の跡や、そこで働いていた人たちの住んでいた跡や神社があります。
玉山金山は、天平年間(729~749)僧行基によって発見されたと伝えられています。「行基菩薩腰掛岩」は行基がこの地に立ち寄って休息をした時に腰を掛けた岩といわれており、その他にも千人抗の「オソトキ伝説」など、さまざまな伝説が残されています。

気仙隕石は、嘉永3年(1850年)に陸前高田市気仙町にある長圓寺の境内に落下した、日本最大の石質隕石です。落下当時、この隕石の重量は、36貫(135Kg)であったと記録されています。昭和51年、落下地点に、天隕石降落之碑が建てられました。当時の村民がお守りとして、また研究家、コレクターによって削り取られた隕石は、現在106Kgとなり、国立科学博物館に収納・展示されております。

 

矢作町生出の「白糸の滝」の上流部にひっそりと佇む閑董院(かんとういん)。

真言宗の高僧・宥健(ゆうけん)法印は、元和6年(1620)に陸前高田でまん延した疾病を鎮めるため、21日間ものあいだ五穀を断ち祈願し続け、入定しました。その徳をしのんだ人々がこの地にお堂を建立し、宥健法印を祀ったとされています。

現在のお堂は、明治23年(1890年)に末崎村の古沢幸作棟梁を中心とした地元の気仙大工と、彫刻を担当した山形県の高山専蔵らが共同で造り上げたものです。
職人として卓越した見事な仕上がりとなっており、陸前高田市指定有形文化財となっています。

氷上神社の創建は定かではありませんが、氷上山にある衣太手、登奈孝志、理訓許段の三社の里宮として現在地に鎮座されました。
氷上山は古来から信仰の対象となっており、「日の神」または「火の神」から現在の「氷上」に転じたとも言われています。気仙総鎮守。

現在の拝殿は明治14年に気仙大工によって建設されたものです。

奥州三十三観音二十九番礼所。
杉の巨木の参道を昇っていくと、曹洞宗の古刹海岸山普門寺があります。
静寂な佇まいを見せる庭の奥には「三重塔」があり、各層とも軒の意匠に工夫が凝らされていて、気仙大工の独特な技を見ることができます。
また震災前から存在していたものだけでなく、長野県長野市の善光寺が制作した「親子地蔵」や、全国の人々が制作した「五百羅漢」、ギネス記録にも認定された「ねがい桜」など、震災後に新しく作られたものもあります。
三重塔は県指定有形文化財、境内のサルスベリは県内最大木で県指定天然記念物となっています。

【三重の塔】
1591年、1867年に発生した火災では書物などが焼失したものの、三重の塔は被害を免れたといいます。
現在の三重の塔は1809年に建築されたもので、12.5mの高さを誇ります。
各層軒が異なる繊細優美な意匠で統一され、陸前高田が発祥の地といわれる名工の気仙大工の技を見ることができます。
三重の塔は文化的・資料的な価値を認められ、1975年に岩手県指定有形文化財に指定されました。

 

【親子地蔵・見守り地蔵】
親子地蔵は、震災の犠牲者の鎮魂を祈り、高田松原の倒木を使って長く残るものをという想いで制作された地蔵様です。
長野県長野市の善光寺が制作し、母地蔵と子ども地蔵が普門寺に、父地蔵が長野市の善光寺に安置されています。
夏には「地蔵盆」が開かれ、善光寺の大人地蔵が陸前高田に里帰りします。

 

【五百羅漢】
杉並木の参道を抜けると、表情豊かな500体の羅漢像を見ることができます。
2013年に発足した陸前高田「未来への記憶」プロジェクトが中心となり、震災の犠牲者の供養と、石を打つことで悲しみやトラウマを癒す目的で制作された羅漢像は、2013年から毎年8月に制作会が開かれ500体制作されました。
制作会には全国から参加者が集まり、1人1人が各々の想いを込めて羅漢像を制作。笑顔のものや、悲しげな顔をしているもの、祈りをささげているものなど、表情豊かな羅漢像からは人々の想いを感じることができます。 

【ねがい桜】
東日本大震災で犠牲になった御霊を祀るために作成されたつるし飾りが「ねがい桜」です。
商工会の女性部が中心となり、二度と散ることのない布地の桜に犠牲者への祈り・思いの言葉を記した紙を入れ、東日本大震災で亡くなった方々と行方不明の方々と同じ18,430個を作成されました。
2019年4月には、ねがい桜の「つるし飾り数」がギネス世界記録に認定され、現在は普門寺の本堂に設置されています。
現在、ギネス記録は更新されてしまいましたが、二度と散ることなく、色鮮やかで、様々な人の想いが込められたねがい桜は必見です。(高さ:約4.5m 重量:150kg)

 

【サルスベリ】
普門寺のサルスベリは岩手県の天然記念物に指定されており、延宝年間(1680年頃)普門寺第八世薹翁寒昜和尚が中国の天童山から持ち帰って植え付けたものと伝えられています。
樹高6メートル、樹齢はおよそ300年以上といわれており、毎年8月頃に紅色の綺麗な紅色の花を咲かせて見ごろを迎えます。

陸前高田市にある氷上山(ひかみさん)は、標高874mの緑豊かな山で、古来から住民の信仰の対象として畏敬されてきた山です。

山頂からの大パノラマは絶景で三陸のリアス式海岸、そして遠くは宮城県気仙沼市の金華山も望むことができます。
春のスズラン、初夏のツツジ、秋の紅葉、季節ごとの草花を楽しむこともができ、地元の人は元旦の初日の出を見に登るなど、手軽なハイキングコースとなっています。

登山の際には、熊への対策としてラジオや熊鈴を携帯するなど最低限の対策をとり、十分にご注意いただきますようお願いいたします。
また、火気の使用は、氷上山9合目の祈祷ヶ原にある「登奈孝志荘(となこしそう)」にてお願いいたします。

登山コースは全部で3種類。
初心者でも登りやすい「中央コース」や、慣れた人向けの「すずらんコース」など、登りと下りでコースを変えられるため、自分なりに何度でも楽しく登山することが出来ます。

🔶中央コース(初級コース):祈祷ヶ原まで約50分
🔶玉山コース(中級コース):祈祷ヶ原まで約70分
🔶すずらんコース(中級コース):祈祷ヶ原まで約90分
【※祈祷ヶ原とは/9合目地点にある地点の名称です】

氷上山登山MAPはこちら
 

登山に疲れたら、近くの温浴施設「玉乃湯」でひとっ風呂!
お食事や個室利用もできるため、疲れをじっくり癒すことができます。

ほか登山についてはこちらから!

箱根山(はこねやま)

陸前高田市米崎町と大船渡市末崎町に隣接する標高447mの山。
頂上付近には広田湾を一望できる展望台。
山の中腹には、見学施設の気仙大工左官伝承館や、木工体験を楽しめる「杉の家はこね」、子どもたちが思いっきり遊べる「わんぱく広場」があります。
 

市民の森 わんぱく広場

広場に向かうと、まるで広田湾に浮かんでいるかのような、帆船をかたどったアスレチック「わんぱく丸」がお出迎え。
市民からは『市民の森はこね』として親しまれています。
わんぱく丸のとなりには、かつて日本最長を誇ったローラー滑り台が。自然のなか木で作られたさまざまな遊具でめいっぱい楽しむことができる、まさに憩いの森です。



●現在、ローラー滑り台は老朽化や安全性を考慮して41.5mの1区間のみの使用となっています。
●すぐ側にある「気仙大工左官伝承館」で、滑り台用のマットを貸し出しています。(1枚100円)きれいなお手洗いもありますので、安心して遊ぶことができますよ。
 

箱根山展望台

箱根山の山頂付近にある展望台。
晴れたときにはきらきらと光り輝く広田湾の絶景を眺めることができ、天気がいいときには宮城県石巻市「金華山」まで見えることも!
気仙大工左官伝承館とわんぱく広場からは車で5分ほどです。



●展望台までの道は舗装されているので、車で行くことができます。
●冬の期間は展望台までの道は安全のため通行止めになります。
 

周辺情報

気仙大工左官伝承館(見学施設) 車で約5分
杉の家はこね(見学・体験施設) 車で約3分
箱根山テラス(宿泊・カフェ) 車で約3分
 

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陸前高田で山のぼり
 
 

〇杉の家はこね

この建物は、気仙材の需要拡大を最大のねらいとして、木材の良さ、木材の持つ可能性を追及しながら、生活用品の創作をはじめとする各種木材製品の開発研究を進め、住みよい山村地域社会の形成を目指すことを目的として建てられました。訪れた人に木の温もりを肌で感じてもらえるように、木工作の体験もできます。

〇希望の庭

平成27年9月、陸前高田を一望する箱根山に市民の憩いの庭ができました、池には鯉も泳いでいます。「岩手県造園組合(日本造園組合連合会)」「みちのく縁樹の会(造園業東北青年ネットワーク)」の主催により東北の造園家の皆様の手で作られました。

気仙川支流、清流の生出川は川底の小石の一つひとつが輝いて見え、やさしく流れたり渓谷を這うように流れたりしています。両岸に樹木が生い茂り、生出川の真ん中にある大岩で分かれている豪快な滝です。
近くには「閑董院」や「白糸の滝」、「清水の湧口」など矢作町の見どころスポットが盛りだくさん!この大滝小滝もぜひ見てほしいスポットの1つです。

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