高田松原津波復興祈念公園パークガイド(以下、パークガイド)は、東日本大震災の教訓と陸前高田市の魅力を伝えるために2021年夏に新しく始まった、高田松原津波復興祈念公園内をご案内するガイドサービスです。
(一社)陸前高田市観光物産協会から認定を受けた“個性豊かな”地元住民がガイドとして活動しております。
奇跡の一本松をはじめ、パークガイドの同伴を条件として内部の見学が許可されている気仙中学校や、旧道の駅高田松原タピック45といった公園内の震災遺構を中心にご案内いたします。
みなさまの陸前高田市へのご来訪と、パークガイドのご利用を心よりお待ちしております。
ご案内可能なコース
所要時間/約60分~90分まで
集合・終了場所/東日本大震災津波伝承館・前
【Bコース】 震災遺構 気仙中学校のみ(3Fまでの内部見学)
所要時間/約60分
集合・終了場所/気仙中学校・駐車場
【Cコース】 防潮堤、奇跡の一本松、震災遺構 気仙中学校内(3Fまでの内部見学)
所要時間:約90分~120分まで
集合・終了場所/東日本大震災津波伝承館・前、気仙中学校・駐車場
【特例コース】 旧道の駅タピック45(1F内部見学)、防潮堤 <車移動> 震災遺構 気仙中学校内(3Fまでの内部見学)
所要時間/約90~120分まで
集合・終了場所/東日本大震災津波伝承館・前、気仙中学校・駐車場
※対応人数制限あり:バス1台分まで
- ガイドはバス1台につき1名付きご案内いたします。
- ご案内はすべて徒歩移動となります。(ご不安な場合はお気軽にご相談ください。)
- 車椅子利用の方がいらっしゃる場合は事前にご連絡ください。(気仙中学校内は車椅子での入館ができないため、屋外にて別途ガイドが付き添いご案内いたします。)
- 特例コースをご希望の場合は、Aコースをご選択後、備考欄に「特例コース希望」とご入力ください。
- ご請求書または領収書の宛名にご指定がある場合も備考欄にご入力ください。
- ご予約は実施日より2週間前頃までにお申し込みください。
東日本大震災津波伝承館~いわてTSUNAMIメモリアル~
個人で見学希望のお客様へ
なお個人のお客様向けに「震災語り部」によるガイドも承っておりますので、併せてご検討ください。(※震災語り部は震災遺構内部の入場はできませんのでご了承ください。)
震災語り部団体料金のご案内(すべて税込)
一般団体様の場合(※教育旅行以外)
① ガイド料金として団体人数 | 料 金 |
---|---|
20〜119名様 | 1,100円/名 |
120名様以上 | 825円/名 |
~12名様まで 19,800円/式
13~19名様 1名ごとに1,100円×人数
(上記ガイド料金に下記の料金が追加となります)
気仙中学校管理費として | 500円/名 |
教育旅行団体様の場合
① ガイド料金として属性・人数 | 料 金 | 備 考 |
---|---|---|
小学校
20名様以上 |
550円/名 | 小学生20名様以上の
団体割引適用料金 |
中学生・高校生 20~119名様 |
1,100円/名 | – |
中学生・高校生 120名様~ |
825円/名 | 120名様以上の
団体割引適用料金 |
19,800円/式
(上記ガイド料金に下記の料金が追加となります)
気仙中学校管理費として | 500円/名 |
キャンセル規定
団体として予約をキャンセルした場合に発生いたします。※台風等の悪天候や緊急事態宣言等の自治体からの要請により、旅行自体が止むを得ず中止となった際にはキャンセル料金は頂きません。
・10日前:料金の10%
・7日前 :料金の30%
・3日前 :料金の50%
・前日 :料金の70%
・当日 :料金の100%
注意事項
ご案内する場所は全て東日本大震災の津波浸水区域です。大地震や津波警報・注意報の発生時は緊急避難が必要となります。
年齢や体調面で避難行動に不安のあるお客様は必ず事前にご相談ください。万一、何らかの事故・事件等が発生した場合、当ガイドは一切の責任を負いかねます。その際に発生したサービス等の全費用はお客様の負担となります。
団体以外のお客様へ
(一社)陸前高田市観光物産協会までお問い合わせください。高田松原津波復興祈念公園
東日本大震災の犠牲者への追悼と鎮魂、震災の教訓とそこからの復興の姿を高田松原の再生と重ね合わせて未来に伝えていくための公園です。
整備面積は130haと非常に広大で、東京ドームで換算すると約28個分です。敷地内には市が整備している5つの震災遺構(下記記載)があるほか、東日本大震災津波伝承館や道の駅高田松原があります。
震災遺構である「旧・道の駅高田松原 タピック45」と津波伝承館・道の駅高田松原の建物を結んだ“復興を感じる軸”と、公園入口から水盤を通り海に向かって一直線に走る“祈りの軸”を意識しながら歩くと、この公園に込められた思いを感じられるかもしれません。
震災遺構 奇跡の一本松
かつて高田松原にあった約7万本の松林のなかで、東日本大震災の津波に耐えて奇跡的に残った一本の松があります。その松は、大津波に耐えたその姿から「奇跡の一本松」と呼ばれ、復興への「希望の象徴」となりました。樹齢173年、高さ27.5mもある奇跡の一本松は、残念ながら2012年5月に枯死が確認されましたが、復興のシンボルとして後世に受け継ぐために保存整備を行い、現在はモニュメントとして昔と同じ場所に立っています。
震災遺構 陸前高田ユースホステル
奇跡の一本松の目の前にある建物が「陸前高田ユースホステル」です。元々は高田松原の中にあった宿泊施設で、青少年を中心に親しまれてきました。津波で建物の一部は倒壊したものの、奇跡の一本松と同じく「希望の象徴の遺構」として残されることとなりました。なお、奇跡の一本松が流されずに残った理由の一つとして、この陸前高田ユースホステルが一本松の防波堤になったことが挙げられています。
震災遺構 気仙中学校
奇跡の一本松や道の駅高田松原がある気仙町にあった中学校です。場所は気仙川の河口付近にあったため、津波が堤防を越えてからわずか数分で校舎屋上近くまで津波が達しました。
しかし、生徒は津波が到達する前に高台へ避難していたため、全員無事でした。
震災遺構として残された旧気仙中学校は、日頃の学習と訓練の結果、犠牲となった方が一人もいなかったとして「防災教育の重要性を伝える遺構」として位置づけられました。
高田松原津波復興祈念公園パークガイドの同伴を条件として、震災当時のまま残されている旧気仙中学校の内部を見学することができます。
震災遺構 旧道の駅高田松原タピック45
タピック45は高田松原津波復興祈念公園に面する国道45号沿いに整備された、岩手県道の駅第2号の道の駅であり、高田松原物産館という産直施設も併設されていたことから、まさに観光の中心拠点でした。
タピック45の内部に入ると、正面の大きな壁が崩れていることがわかります。これは耐力壁といい、地震をものともしない壁でしたが、大津波によって破壊されてしまいました。今も破壊された姿のまま残されており、タピック45は「津波の威力を伝える遺構」として残されています。タピック45も旧気仙中学校同様に、高田松原津波復興祈念公園パークガイドの同伴を条件として、内部を見学することができます。
下宿定住促進住宅
下宿定住促進住宅は、高田松原津波復興祈念公園が面している国道45号線沿いの東側にある5階建ての市営住宅です。
下宿定住促進住宅を襲った津波の高さは14.5m。津波は4階部分までを完全に水没させ、5階の床面まで押し寄せました。こちらは現在立ち入ることができませんが、「津波の高さを伝える遺構」として保存されています。